認定制度 甘さ浮き彫り
看板倒れ−。世間が抱く専門医のイメージと現実のギャップをあらわにし、認定制度の甘さを改めて浮き彫りにしたのが、東京医大病院問題だった。
心臓外科医が一流の技術を維持するためには年間百例以上の手術経験が必要。しかし、これまでは執刀医として通算二十例以上の経験などの条件をクリアすれば専門医と認定された。
現在、百二十以上の学会が様々な専門医を認定し、全国に約二十六万人いる医師の六割が何らかの専門医資格を持っている。一部の専門医の資格では、患者が医師や病院を選ぶ目安として二〇〇二年から広告を解禁。しかし、身内を評価するため認定基準は甘く、研修会に出席すれば簡単に取得できる資格も多い。
実技審査導入の学会が少ない背景には、「合格率が低くなり、高い会費を払っても専門医になれないのなら、学会に入らない人が増える恐れがある」と指摘する学会関係者もいる。
専門医の信頼性が揺らぐなか、申請条件の厳格化や人数制限など認定制度全体の改革が求められている。
(日本経済新聞2005年8月12日より)
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