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小倉昌男(元ヤマト運輸社長)を偲んで 私が尊敬する名経営者の一人である小倉昌男(元ヤマト運輸社長)氏が6月30日に80歳で亡くなられました。小倉氏は、今では固有名称ではなく一般名詞かと思われるくらいに普及した”宅急便”と言う事業を考え、育てた言わば”宅急便”の生みの親です。ヤマト運輸が宅急便事業を始めるまでは、小口貨物の宅配市場は郵便小包の独占市場でしたから、そこへの進出は多くの障害があり、特に官僚機構からの規制は厳しいものでした。そこで、小倉氏は、宅配便の路線免許取得をめぐり、86年には行政訴訟を提起し、果敢な行政批判を繰り広げ「ミスター規制緩和」とも呼ばれました。しかし、小倉氏のこうした規制改革の姿勢は、決して自己の利益を追求するものではなく、「サービスの向上が先、利益は後」徹底して顧客の理論に立ったサービスを行えば必ず利益が出るとの考えに根ざしたものでした。顧客の望むサービスを提供するためには、官僚機構と戦い、規制を緩和する必要があったわけです。道路運送法により路線免許がなければトラックを走らすことが出来ない運輸業者であるヤマト運輸が、その免許を許可する運輸省と戦うことは、経営者として非常に勇気のいることだったともいます。信念を曲げず、官僚の圧力に屈することなく自分の信じるサービスを追求するその姿勢に私は尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。 |
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